CentOS 5.0のインストール
CentOSのオフィシャルサイトよりCentOS 5.0をダウンロードしてインストールします。
物理メモリは最小で1GBは積んでいておいくと良いでしょう。
物理メモリのサイズに応じて、swapの空き領域として必要なサイズが異なります。
物理メモリ 必要空きSwap領域
257MB〜512MB 物理メモリ x 2
513MB〜2048MB 物理メモリ x 1.5
2049MB〜8192MB 物理メモリ x 1
8193MB〜 物理メモリ x 0.75
※物理メモリ = `cat /proc/meminfo | grep '^MemTotal' | awk '{print $2}'`
※必要空きSwap領域 = `free -m | grep Swap | awk '{print $4}'`
インストール時のインストールパッケージの選択では、「今すぐカスタマイズする」を選択して、パッケージの個別選択をする画面で、以下のオプションだけを選択しています。
デスクトップ環境
GNOMEデスクトップ環境
アプリケーション
エディタ
グラフィカルインターネット(firefoxのみ)
開発
開発ツール
ベースシステム
X Window System
ベース
言語
日本語のサポート
SELinuxやポートフィルタについては、必要に応じて適切に設定してください。(ここでは、それは無視しています。)
CentOS 5.0の不足しているパッケージをインストール(user : root)
前述のインストールオプションでは、パッケージが不足しています。
下記のパッケージを追加でインストールしてください。
compat-libstdc++-33-3.2.3-61
elfutils-libelf-devel-0.125
libaio-devel-0.3.106
sysstat-7.0.0
unixODBC-2.2.11
unixODBC-devel-2.2.11
# yum install compat-libstdc++-33 elfutils-libelf-devel libaio-devel sysstat unixODBC unixODBC-devel
OSグループとユーザーの作成(user : root)
oinstallグループ、dbaグループとoracleユーザーを作成し、oracleユーザーにパスワードを設定します。
# groupadd oinstall
# groupadd dba
# useradd -g oinstall -G dba oracle
# passwd oracle
kernelパラメータの設定
kernelパラメータの要件は以下の通りです。
パラメータ 値
semmsl 250
semmns 32000
semopm 100
semmni 128
shmall 2097152
shmmax 物理メモリの半分か、
4GB - 1byteの小さい方
shmmni 4096
file-max 512 * PROCESSES
ip_local_port_range 1024?65000
rmem_default 4194304
rmem_max 4194304
wmem_default 262144
wmem_max 262144
これにあわせてkernelパラメータを変更します。
CentOS 5.0では、semopm、file-max、ip_local_port_range、rmem_default、rmem_max、wmem_default、wmem_maxが要件を満たしていません。
/etc/sysctl.confファイルの修正(user : root)
末尾に以下を追加します。
kernel.sem = 250 32000 100 128
fs.file-max = 65536
net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65000
net.core.rmem_default = 4194304
net.core.rmem_max = 4194304
net.core.wmem_default = 262144
net.core.wmem_max = 262144
変更したsysctl.confを有効化(user : root)
# sysctl -p
/etc/security/limits.confファイルの修正(user : root)
末尾に以下を追加します。
oracle soft nproc 2047
oracle hard nproc 16384
oracle soft nofile 1024
oracle hard nofile 65536
/etc/pam.d/loginファイルの修正(user : root)
末尾に以下を追加します。
session required /lib/security/pam_limits.so
session required pam_limits.so
/etc/profileファイルの修正(user : root)
末尾に以下を追加します。
if [ $USER = "oracle" ]; then
if [ $SHELL = "/bin/ksh" ]; then
ulimit -p 16384
ulimit -n 65536
else
ulimit -u 16384 -n 65536
fi
fi
ORACLE_BASEディレクトリの作成(user : root)
ORACLE_BASEディレクトリは、Oracleソフトウェアのインストール先のトップレベルのディレクトリです。
ex.)
# mkdir -p /opt/oracle/app
# chown -R oracle:oinstall /opt/oracle
# chmod -R 775 /opt/oracle/app
データファイルディレクトリとリカバリファイルディレクトリの作成(user : root)
ex.)
# mkdir /opt/oracle/oradata
# chown oracle:oinstall /opt/oracle/oradata
# chmod 775 /opt/oracle/oradata
oracleユーザーの環境設定(user : oracle)
~/.bash_profileファイルの修正
末尾に以下を追加します。
umask 022
export ORACLE_BASE=/opt/oracle/app
現在のターミナルでもこの設定を有効にします。
$ . ~/.bash_profile
Oracle Database 11g インストールファイルの解凍(user : oracle)
Oracle Database 11gのインストールファイル(zip形式)をOTNからダウンロードした場合は、そのファイルを解凍します。
$ unzip linux_11gR1_database.zip
Oracle Universal Installerを起動(user : oracle)
$ database/runInstaller
インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定画面
基本的に変更する必要は無いでしょう。
インストールタイプの選択画面
今回は「カスタム」を選択します。
インストールの場所画面
基本的に変更する必要は無いでしょう。
製品固有の前提条件のチェック画面
Oracleのインストール要件を満たしているかのチェックがされます。
ここで警告などの結果になったものは、その問題を解消してから「再試行」してください。
使用可能な製品コンポーネント画面
インストールしたいコンポーネントを選択してください。
今回は、以下のコンポーネントを選択しました。
□ Oracle Database 11g 11.1.0.6.0
■ Oracle Database 11g 11.1.0.6.0
□ Enterprise Edition Options 11.1.0.6.0
■ Oracle Partitioning 11.1.0.6.0
■ Oracle Real Application Testing 11.1.0.6.0
□ Oracle Net Services 11.1.0.6.0
■ Oracle Net Listener 11.1.0.6.0
■ Oracle Call Interface (OCI) 11.1.0.6.0
■ Oracle XML Development Kit 11.1.0.6.0
権限付きオペレーティング・システム・グループ画面
基本的に変更する必要は無いでしょう。
データベースの作成画面
今回は「データベース・ソフトウェアのみインストール」を選択します。
サマリー画面
設定したインストールオプションを確認しましょう。
インストール画面
Oracle Database 11gをインストール中です。時間がかかりますが、ガマンして待ちましょう。
構成スクリプトの実行画面
rootユーザーでのスクリプト実行を促されます。
ターミナルを起動し、rootユーザーになって、指示されたスクリプトを実行します。
$ su -
Password: [rootのパスワードを入力]
# /opt/oracle/oraInventory/orainstRoot.sh
:
# /opt/oracle/app/product/11.1.0/db_1/root.sh
:
Enter the full pathname of the local bin directory: [/usr/local/bin]: [Enter]を入力
:
実行後、画面の「OK」ボタンをクリックします。
インストールの終了画面
これで、Oracle Database 11gのインストールが終了です。
root.shスクリプトのバックアップ(user : root)
# cd /opt/oracle/app/product/11.1.0/db_1
# cp -p root.sh root.sh.bak
~/.bash_profileの修正(user : oracle)
末尾に以下を追加します。
export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/11.1.0/db_1
export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin
現在のターミナルでもこの設定を有効にします。
$ . ~/.bash_profile
Oracle Net Configuration Assistantの起動(user : oracle)
$ netca
ようこそ画面
「リスナー構成」を選択します。
リスナー構成 - リスナー画面
「追加」を選択します。
リスナー構成 - リスナー名画面
リスナー名を指定します。通常はデフォルトの「LISTENER」でOKです。
リスナー構成 - プロトコルの選択画面
リスナーが接続を受け付けるプロトコルを選択します。通常はデフォルトのままでOKです。
リスナー構成 - TCP/IPプロトコル画面
リスナーが使用するTCP/IPポート番号を指定します。通常はデフォルトのままでOKです。
リスナー構成 - リスナーを追加しますか画面
「いいえ」を選択します。
リスナー構成 - リスナーの構成が完了画面
ようこそ画面に戻るので、「完了」します。
Database Configuration Assistantの起動(user : oracle)
$ dbca
ようこそ画面
ステップ1/15 : 操作画面
「データベースの作成」を選択します。
ステップ2/15 : データベース・テンプレート画面
「カスタム・データベース」を選択します。
ステップ3/15 : データベース識別情報画面
「グローバル・データベース名」「SID」を決定します。
ステップ4/15 : 管理オプション画面
「Enterprise Managerの構成」を選択します。
ステップ5/15 : データベース資格証明画面
パスワードを適切に設定します。
ステップ6/15 : 記憶域オプション画面
今回は「ファイルシステム」を選択します。
ステップ7/15 : データベース・ファイルの位置画面
今回は「テンプレートのデータベース・ファイル位置を使用」を選択します。
ステップ8/15 : リカバリ構成画面
今回はデフォルトのままにします。
ステップ9/15 : データベース・コンテンツ画面
今回は「Enterprise Managerリポジトリ」だけを選択します。
ステップ10/14 : 初期化パラメータ画面
今回はデフォルトのままにします。
ステップ11/14 : セキュリティ設定画面
今回はデフォルトのままにします。
ステップ12/14 : 自動メンテナンス・タスク画面
今回はデフォルトのままにします。
ステップ13/14 : データベース記憶域画面
今回はデフォルトのままにします。
ステップ14/14 : 作成オプション画面
「データベースの作成」を選択します。
スクリプトを保存しておきたい場合は、「データベース作成スクリプトの生成」も選択します。
確認画面
作成されるデータベースの情報を確認します。
データベースの作成が開始されます。時間がかかりますが、ガマンして待ちましょう。
データベースの作成が完了しました。
この画面の情報を控えておくことをお奨めします。
必要に応じて、パスワードの変更などを行ってください。
これでデータベースの作成は完了です。
Database Controlへのアクセス
Webブラウザで、データベース作成の完了画面に表示されたDatabase ControlのURLからログインます。
Database Controlでの管理
インスタンスが起動していることが確認できました。
おしまい!
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